「看護師ってお給料良いんでしょ？」と周りから言われた経験、ありませんか？
確かにそれなりにもらっているかもしれませんが、仕事の内容や業務量を考えるとお給料が割に合わないと考える人は多いのではないでしょうか。
本記事では看護師のお給料が割に合わないと思う理由やお給料アップの方法についてまとめました。
もっとお給料を上げたい…という人はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
看護師の給料は安い？
看護師の平均年収は508万円とされています。(参考:厚生労働省「令和４年賃金構造基本統計調査」)
一方で、国税庁の調査によると令和4年度の女性の平均年収は314万円となっています。
もちろん年代や役職など様々な要因はありますが、他職種と比べると200万近い差がありますね。
こういったところからも「看護師は高給取り」というイメージがあるのでしょう。
ですが、資格職という点と責任の重さという点からも決して高すぎるという訳ではなさそうです。
看護師の給料が割に合わないと思う理由
責任が重い仕事である
看護師は命を預かる仕事です。
ちょっとしたミスや気の緩みで患者さんに多大な不利益が生じる可能性も。
シビアな仕事ですがだからと言って特別高いお給料をもらっているとは言えません。
看護師はいまだに「奉仕の精神」が重んじられている部分があり、見返りを求めることを良く思わない風潮が残っているのも確かです。
仕事なんだから、それに見合ったお金は欲しいよね…
今は看護師も質の高さが求められている時代なので、それ相応の処遇改善をして欲しいところですね。
業務量が多い
看護師は一見華やかなイメージを持たれていますが、実際は体力勝負のハードな仕事。
バイタルチェックにおむつ交換に検査出しに…と、業務内容を挙げるとキリがありません。
業務を終わらせるためには自分の休憩時間を犠牲にするなんて日常茶飯事ではないでしょうか？
休憩中でも、受け持ちのナースコールは自分が対応しなければならないという謎ルールもありました。
業務量とお給料が見合わない！と思う人も多そうですね。
夜勤をしないと給与が上がらない
看護師は夜勤がなければ決して高いお給料とは言えません。
夜勤なしだと基本給+資格手当や交通費などの手当のみになるので、手取りが全然ない…ということも。
お金が欲しくても、夜勤の身体的負担を考えると夜勤はできないという人もいるでしょう。
看護師は高給取り＝自分の健康を犠牲にして稼いでいるといっても過言ではありません。
委員会や研修などの時間外業務がある
病院ってなぜか委員会や研修は業務時間外にすることが多いんですよね。
研修や委員会など、出席が強制されているものはその分の時間外手当をもらう権利があります。
なのに残業代が出ないことも珍しくありません。
私が新人時代にいた病院は新人研修は「自己研さん」扱いとして残業代が出ませんでした。
普段の仕事に加えて委員会や研修。時間外業務が多すぎます…
残業が当たり前
看護師の世界はまだまだ残業が当たり前という風潮があります。
でもその割に残業申請は認めてくれなんですよね…
「看護記録は残業扱いにならない」とか「定時で帰るのは非常識」とか言われたことがある人も多いのでは？
始業前に情報収取のため早く出勤する「前残業」も残業とされない病院がまだまだ多くあります。
ただでさえ疲れる仕事なのに、さらに残業となると体力はもう0ですよね…
基本給・時給が低い
看護師の給料は大体が手当で金額が上がっているように見えています。
資格手当や夜勤手当で額面が多く見えますが、実際は手当がないとそんなに給料は高くないんですよね…
地方だと、基本給が20万未満・時給が1200円台ということも珍しくありません。
最低賃金が上がっても、看護師の給料は上がりにくいのが現状です…
基本給・時給が上がりにくい分、30代頃から同年代の他職種と給料の差を感じるようになっていきます。
給料を上げるための方法
規模の大きい病院で働く
大学病院や全国に系列病院をもつ病院は比較的給料が高い傾向にあります。
例えば国立病院機構近畿グループでは基本給は20〜21万程度とそれほど高くありませんが、ボーナスは年間4,2ヶ月分支給されます。
そのほかにも各種手当が豊富だったりと私立の病院に比べると給料は手厚そうですね。
大学病院は診療報酬の高い高度な医療を提供することが多くなることから、看護師の給料にも反映されやすいと言えるでしょう。
ただし、大学病院などは求人サイトに載ることはほとんどないので自分で募集要項を確認して直接エントリーする必要があります。
私立病院や個人病院と比べ入職の難易度は高いかもしれません。
夜勤専従で働く
夜勤専従で働く場合も以下の理由から給料アップにつながります。
- 夜勤手当が付く
- 深夜割増賃金として25％増の賃金計算になる
夜勤が苦ではない人や、バリバリ稼ぎたい人にぴったりの方法ですね。
夜勤専従だと圧倒的に夜勤回数が違うのでお給料アップが見込めますよ。
キャリアアップを目指す
認定看護師や専門看護師などを習得してキャリアアップすると、手当などに反映される病院もあります。
看護協会の調べによると、資格を取った看護師の手当の平均は以下のとおりでした。
| 認定看護師 | 8,530円/月 |
| 専門看護師 | 11,279円/月 |
年間10〜13万ほどの給料アップが見込めそうですね。
ただ、看護協会の調べでは資格取得者で「資格手当がない」と答えた人の割合は半数以上という結果もあります。
まだまだ看護師のキャリアアップに対しての重要性は認知されにくいようです。
キャリアアップの前に、自分の職場に資格手当があるのか事前に調べておいた方が良いでしょう。
給料の高い職場へ転職
一番手っ取り早い方法としてはお給料の高い職場への転職です。
今の職場で給料アップを見込めないのであれば転職を考えてみましょう。
介護施設や訪問看護など、自分のスキルを活かしながら給与アップを見込める職場もたくさんあります。
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看護師のお給料は割に合わない！まとめ
看護師のお給料が割に合わない理由は以下の通りです。
一生懸命働いてもなかなかお給料が上がりにくくて悩んでいる人は少なくないでしょう。
転職することでお給料が大幅アップした！という人も珍しくありません。
頑張ったら頑張った分だけ、しっかりお給料をもらえる職場を探してみましょう！
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