妊娠中のマイナートラブルの代表ともいえるつわり。
妊娠がわかって嬉しいとともに、つわりに悩まされている妊婦さんは多いのではないでしょうか。
終わりが見えないつわりと付き合うのはすごくつらいですよね。
今回はつわりの終わる時期と、つらいつわりを少しでも楽にするための対処法についてご紹介します。
つわりの原因
つわりの原因はさまざまな理由が考えられています。
- 妊娠によるホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れ
- 精神的なもの
最近ではアメリカの研究で、「GDF15」というホルモンが低い人がつわりになりやすいのではという研究結果も出ています。(参考HP:nature asia)
ただしまだつわりの治療法や薬はないので、対症療法でしのいでいくしかなさそうです…
つわりはいつからいつまで?
つわりが始まる時期は早い人で4〜5週目あたりに始まります。
妊娠に気づくか気づかないかの時期なので、なんだか気持ち悪くて妊娠に気がついたという人もいるでしょう。
つわりのピークは6〜10週あたりで、12週以降(妊娠4ヶ月)より徐々に落ち着き始める人が多いようです。
胎盤が形成される安定期あたりからつわりが落ち着く傾向にあるようですね。

つわりの対処法
食べたい時に食べたいものを食べる
つわりがひどい時は、食べられるタイミングで食べられるものを食べるのが一番です。
つわりにも多少の波があり「今なら食べられるかも」「これなら食べられるかも」と思うときがあります。
必ず3食をきっちり食べる必要はないので、食べられるときに食べておきましょう。
夜中に食べても構いませんし、1日何食かに分けて少しずつ食べても大丈夫です。
小さくにぎったおにぎりや、小さな菓子パンのようなすぐ食べられるものを準備しておくと便利ですよ
炭酸やさっぱりしたものを摂取する

つわりのときは炭酸やさっぱりしたものなど口の中がすっきりするようなものが比較的食べやすいでしょう。
ゼリーや炭酸水など冷蔵庫に常備しておいてもいいですね。
ゼリーや果物など、凍らせることが可能なものであれば冷凍庫で凍らせておくと、口の中で少しずつ溶かして食べられるのでおすすめですよ。
匂いの強いものは避ける
カレーや納豆などの匂いの強い食品はなるべく避けておきましょう。(さすがにここまで匂いの強いものを食べようという気にならないかもしれませんが・・)
妊娠中、特に初期は匂いに敏感になっているので、いつもは大丈夫だった物で吐き気をもよおしてしまうことも。
特に温かい食べ物は匂いが強くなるため冷ましてから食べたり、冷たい食べ物を食べるといいかもしれません。
締めつけの少ない下着を着用する
妊娠前と同じ下着を着けていると、下着の締めつけによる圧迫感で吐き気をもよおす場合があります。
妊娠するとだんだんお腹が大きくなり体型が少しずつ変化するため、妊娠前の下着ではきゅうくつに感じてくるでしょう。
マタニティ用の下着や締めつけの少ない下着を着けると圧迫感が軽減されるので、胃やお腹が楽になって吐き気が落ち着くことも。
締めつけの強い下着をつけている場合は、楽な下着に変えてみましょう。
ビタミンB6や葉酸を摂る
ビタミンB6や葉酸はつわりの軽減が期待できる栄養素と言われています。
実際につわりがひどい時に行う点滴の中にもビタミンB6が含まれていることが多く、つわりが軽減したという妊婦さんも多くいます。
また複数の実験のうち、日本で行われたものには、ビタミンB6と葉酸の組み合わせで投与してつわりが改善したという結果もあります。実際につわりがひどく入院を要するような妊婦には、ビタミンB6を含む点滴の投与を行うこともあるのです。
引用元:六本木レディースクリニック
ビタミンB6と葉酸には自律神経を整える作用があるため、つわりへの効果が期待できるようです。
ビタミンB6を含む食品は以下の通りです。
✔︎トマト ✔︎いりごま ✔︎バナナ ✔︎アボガド
✔︎まぐろ ✔︎サーモン ✔︎鶏ムネ肉 etc…
食べやすい食品もあるので、食べられるものを摂取してみましょう。
トマトやバナナなどはスムージーにすると飲みやすいですよ。
つわりの時期は無理をしないで
つわりがいつ終わるのかわからないことに、もどかしさを感じますよね。
少しずつ食べられるようになってきた、吐き気がおさまってきたなどちょっとした変化でもつわりの終わりを感じられるでしょう。
つわりは病気ではありません。
だからこそ、画期的な治療方法も薬もなく、無理が禁物な時期なのです。
つわりがひどい時は無理に仕事や家事をしようとせず、ゆっくりリラックスして過ごしましょう。
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